【ケチを正当化】浪費の快楽と貯蓄の快楽

ワタシはやはり、生まれつきのドケチかもしれない。

正直いって、実生活で自分よりケチな人間を見たことがない。たとえば服やアクセサリーなどは、昔から全く興味がないし。

友人と買い物に行って服なんか見ていても全く楽しくなかった。合わせていただけ。お金と時間の無駄だと気付いてからはもう付き合わない。

だから、そもそも苦労して貯蓄に励んできたわけではないのだ。たいがいの物欲がお金の魅力には勝てない。

幼児の頃からそうだった。親戚にもらうお小遣いやお年玉は丸ごと預金。臨時収入も貯金。月々のお小遣いすらほぼ貯金。

親族を含めてうちがお金持ちだったわけではない。しかし、小学生にして札束をもっていた。経済苦になっていた親に貸すこともあったくらいだ（サラ金なみの取り立てでキッチリ回収）。

前世でよっぽど金遣いの荒い業でも犯したのだろうか。もしくは修行僧か何かだったのか。

お陰様でリタイアに至るまで貯金に苦労をしていない。

そして、いまも使わない暮らしに何のストレスも感じていない。

たとえば、あると使ってしまうから貯金用の銀行に預ける！なんていう人を見ると、そりゃ大変だろうなと思う。もう根本的に私とは違う種類の人間だ。

「使ってしまうから財布にお金を入れておかない」なんてことは人生で考えたことがない。正直いって、私なら財布にいくら入っていようと必要なものしか買わない自信がある。

これお金よりも消費のほうが魅力的と感じるのであれば、そりゃ貯まらないよなと思う。

たとえば私が、「貯金するな、入ってきたお金は使え！」なんていわれるのと同じだと考えると、そのストレスは半端ないだろう。

浪費家の人が浪費して快楽を感じるように、ワタシはお金を貯めることでおそらくは同じくらい快楽を感じている。