若かりし頃、夫と同棲を始めた頃、お互いにそんなモチベーションだった。
だから、かなり自由にやりたいことができたように思う。
大学を出ても就活せず、浮き草稼業のフリーランスでやっていられたのも、金銭面での気楽さゆえだった。
とにかく今月の3万円をなんとかすればいい。
これは、かなり選択の自由を高めてくれた。
夫にしても同じ。なので、お互いに、お金をもっと稼げ、みたいなことって、言ったことも言われたこともない。
いまでも思い出す。
木造6畳、家賃2万円のアパート。
お互いに収入は低かったけれど、お金のかからない趣味、マラソンとかキャッチボールとかして遊んでいた。
楽しくて仕方がなかった。何より、同じ部屋に一緒に住んでいること自体が壮大なエンタメだったのだ。