昔はお金と生活の豊かさが直結していた。何もないところから、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、みたいなお金で買える幸せが大きかったのだ。
でも、現在はもうお金で買える幸せというものが飽和している。
家電の革命があり。IT革命があり。中流階級どころか、下流階級でもスマホがあり、パソコンがあり。家電なんて安くて高機能なものがそろっていて当たり前。
これは、つまりお金で買える幸せが減少したということなのだ。
パソコンやスマホが一台あるだけで、仕事も勉強もエンタメも享受できる。パソコンもネットもない時代であれば、この幸せはどれだけの金額に該当しただろうか。
通販で何か取り寄せるのだって、Amazonも楽天も、ヤマトもない時代だったら、どれだけのお金と時間がかかったか。
ほんの30年前だったら、現在の暮らしでリタイアするには何億円も必要だっただろう。
私が生まれた頃、あたため機能だけの電子レンジが10万円していた。いまなら1万円以下で買える。
証券会社だって、ネット証券が広まる以前は手数料も激高かったし、有名企業の株は1000株単位で何百万もした。庶民が投資なんてできなかった。
いまや、2~30年前なら考えられないような金額で遊んで暮らせる時代、リタイアできる時代なのだ。