つまり、富める人間はますます豊になり、貧乏な人間はますます貧乏になる。
もたざる者は何ももたない。
一部の生まれ持ってのお金持ちや成金を除いて、金銭的豊かさのある人間は、金を使わない喜び、金を使わないで得られる喜びを知っているから金持ちになれる。
金のない人間は、金を使う以外の幸せを知らないから一生貧乏のままなのかもしれない。
つまり、貧乏人にとっての貧しさと、お金持ちにとっての貧しさは、幸福度がまったく異なるということになる。
だから、お金持ちや成功者ほど、貧しい人間達の前で、富を見せつけるようなことをしてはならないのだと思う。
妬みが恨みに変わり、行動へと変わるからだ。
貧しい人間たちには、何ももっていないからこそ団結して数の力で革命を起こすという最終手段がある。
いわゆる「無敵の人」の数も増えるだろう。
貧しい人間が増えるのであれば、ますます気を付けなければならない。資本家も負けじと慎ましやかに生活しているように装う必要がある。
そして「皆あなたと同じ。貧しく苦労していますよ」と貧しい人々を安心させなければ、ならないのだろう。
それが資本家が資本家で居続けるため、お金持ちがお金持ちであり続けるためのルールなのだ。